2026年10月6日
「【解説】廃校を観光と林業の拠点にする建物再活用」
ニュースの概要
今回のニュースは、竹中工務店が廃校となった学校を活用し、観光と林業を組み合わせた拠点として整備する取り組みです。宿泊施設だけでなく、木材を加工するための施設も併設することで、「泊まる場所」と「地域の木を活用する場所」を一体的に考える点が特徴です。
少子化などによって学校としての役割を終えた建物は、全国各地にあります。しかし、廃校になったからといって、建物そのものの価値がなくなるわけではありません。校舎や敷地には、これまで地域で使われてきた歴史や、一定の広さを持つ空間があります。
今回のように、そうした既存の建物を別の用途へ転換することを「建物の再活用」と考えることができます。新しく建物を建てるだけではなく、今ある建物をどう生かすかという視点が、これからの建築やまちづくりではますます重要になりそうです。
また、宿泊施設と木材加工場を組み合わせることで、観光客が地域の自然や木材に触れる機会をつくりながら、地域の産業にもつなげるという考え方が見えてきます。建物を単独の施設として考えるのではなく、周辺の産業や地域資源と組み合わせて、新しい役割を持たせる事例といえます。
家づくり・建物への影響
今回のニュースから、住宅や施設の建築を考える際にも「建てる」だけではなく「既存のものをどう生かすか」という視点が参考になります。
例えば住宅では、古い家を解体して新築する方法だけでなく、既存住宅の状態を確認したうえで、間取りや設備、断熱性能などを改善して使い続けるリフォームという選択肢があります。建物の構造や築年数、現在の使い方などによって適した方法は変わりますが、今ある建物の価値を見直すことは、家づくりの一つの考え方です。
施設や事業所などでも同じです。使われなくなった建物を、事務所、店舗、福祉施設、交流施設など別の用途へ変更できる場合があります。こうした用途変更を検討するときには、建物の構造だけでなく、設備、断熱、防火、バリアフリー、周辺環境など、さまざまな点を確認する必要があります。
特に群馬県では、住宅だけでなく、地域の公共施設や教育施設、福祉・医療施設など、さまざまな建物が地域の暮らしを支えています。高崎市や前橋市をはじめ、これから人口や地域の使われ方が変わっていく中では、「新しく建てる」ことと「今ある建物を活用する」ことの両方を比較することが大切です。
また、今回のニュースでは木材加工場が併設される点も注目されます。木材を建築材料として利用する場合、産地や樹種、加工方法などによって特徴が異なります。地域の木材を建築に取り入れることは、住宅そのものだけでなく、森林や林業とのつながりを考えるきっかけにもなります。
株式会社清水は、高崎市上小塙町を拠点とする総合建設業として、公共施設・福祉医療施設・教育施設などの建築に加え、住宅ブランド「ヤマミズホーム」で注文住宅やリフォームにも取り組んでいます。住宅から施設まで、建物の用途に合わせて考えることが重要です。
これから建てる方・リフォームする方へ
これから家づくりやリフォームを検討する方は、「どんな建物にしたいか」だけでなく、「その建物をどのように使い続けたいか」を考えてみると、計画が整理しやすくなります。
新築住宅であれば、家族構成や将来の暮らし方を考えながら、間取り、収納、断熱、設備などを検討します。一方、リフォームでは、現在の建物の状態を確認し、残せる部分と改修が必要な部分を整理することが出発点になります。
施設や企業の建物でも、現在必要な機能だけでなく、将来的な使い方まで考えて計画することが大切です。用途が変わった場合にも対応しやすい間取りや設備にしておくことで、建物を長く活用できる可能性があります。
また、木材を使った住宅や建物を検討する場合は、見た目や質感だけでなく、耐久性やメンテナンス、断熱性能、構造との関係なども含めて考えるとよいでしょう。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、省エネルギー性能を高め、太陽光発電などによってエネルギー収支を抑える住宅の考え方です。株式会社清水はZEHビルダー登録事業者として、こうした省エネルギー住宅にも対応しています。
なお、補助金などを利用して建築・リフォームを行う場合は、対象となる工事や申請時期などの条件が定められています。制度の内容は変更されることがあるため、最新の条件は国や自治体の発表でご確認ください。
今回のニュースは、廃校という既存の建物を地域資源として捉え直し、観光や林業など異なる分野を建物でつなぐ取り組みです。高崎・群馬で家づくりや建物の新築、リフォームを考える際にも、「新しく建てる」「今あるものを生かす」という両方の視点を持つことが、これからの建物を考えるうえで参考になるのではないでしょうか。
家づくりやリフォーム、建物のことで気になることがあれば、株式会社清水(ヤマミズホーム)にお気軽にご相談ください。
